コーノ式ドリッパーで淹れるときは、最初から最後までお湯をポタポタ落とし続ける必要はありません。最初は中心へ少しずつ。粉がお湯になじんできたら、細いお湯で注ぐ範囲を少しずつ広げます。
この記事では、僕が淹れていた中挽きの豆24g・出来上がり240ml・お湯90℃のレシピをもとに、その流れを紹介します。同じ条件で淹れると、点滴から細いお湯へ切り替える流れを追いやすくなります。
目次
まずは豆24g・抽出量240mlで淹れてみる
| 項目 | 今回の条件 |
|---|---|
| コーヒー豆・粉 | 24g |
| 挽き方 | 中挽き |
| 出来上がりの抽出量 | 240ml |
| お湯の温度 | 90℃ |
| 注ぎ方 | 最初は点滴、途中から細いお湯でゆっくり |
| 抽出時間 | 目安は2分ほど。時計だけで止めず、抽出量と粉の状態を見る |
240mlはサーバーにたまるコーヒーの量です。注ぐお湯の総量ではありません。 粉やペーパーに残る分があるため、240mlのお湯を用意するだけでは、出来上がり240mlには届きません。
この表は僕が家庭で淹れていたときのレシピです。豆や器具が変わると味も変わるので、最初の一杯の基準になります。
準備するもの
- コーノ式ドリッパーと、サイズの合う円すいペーパー
- 中挽きにしたコーヒー粉24g
- ドリッパーを安定して載せられるサーバー
- 細く注げるポットと、90℃を確認できる温度計
- 粉を量るスケールと、時間を見るためのタイマー
- 抽出後のドリッパーを置く受け皿
豆で用意する場合はミルも使います。器具の耐熱温度や使用方法は、お手元の製品の説明書を確認してください。
僕が使っているのは4人用のサーバーで、目盛りが細かくありません。少量を淹れるときは出来上がり量が読み取りにくいので、細かい目盛りのあるサーバーやビーカーがあると調整しやすいです。
1杯分を少なく淹れたいときは、粉12g・出来上がり120mlも目安になります。抽出時間まで機械的に半分にはできません。少量を淹れるときは、ドリッパーの対応杯数も判断材料になります。
コーノ式の淹れ方を4つの手順で確認

手順を説明するイラストです。器具の形や液面は模式的に描いています。分量は上の表と本文で確認してください。
1.粉24gを入れる
ドリッパーに円すいペーパーをセットし、中挽きの粉24gを入れます。表面を平らにして、サーバーに安定して載せます。
注ぐ前に、サーバーの240mlの目盛りを確認します。
2.中心へポタポタ注ぐ
90℃のお湯を、粉の中心へ一滴ずつ落とします。滴にしにくいときは、できるだけ細く、ゆっくり注ぎます。
この方法では、注ぐのを止めて蒸らす時間は設けません。少しずつ粉をぬらしていきます。
3.細いお湯に切り替える
粉がお湯になじんだら、滴から細いお湯に切り替えます。注ぐ速さと範囲を少しずつ広げます。
ペーパーの縁にはかけず、粉へ注ぎます。一気に注がず、サーバーにたまる量も見ます。

実際に注いでいる写真。お湯の細さの参考に。
注ぎ方は、こちらの動画でも確認できます。
4.240mlでドリッパーを外す
コーヒーが240mlたまったら、ドリッパーを外して受け皿へ置きます。外したあとも滴が落ちます。
抽出時間は2分ほどが目安です。注ぎ方や挽き方で変わるので、時間より出来上がり量を優先します。
うまく注げないときは、一度に変える条件を絞る
点滴が難しいと感じたら、器具を買い足す前に見たいのは、ポットから出るお湯の量です。細く注ぐことに慣れるだけでも、手順を追いやすくなります。
| 困っていること | 次の一杯で確認すること |
|---|---|
| 滴にできず、お湯が勢いよく出る | 注ぎ始めの傾け方を小さくして、細く注ぐ練習をする |
| 出来上がりが少ない | 用意したお湯の量と、サーバーにたまった抽出量を混同していないか確認する |
| 毎回、濃さが変わる | 粉24g・出来上がり240ml・中挽きの条件をそろえてから、注ぎ方を比べる |
| 少量の抽出量を読み取りにくい | サーバーの目盛りを確認し、必要なら細かい目盛りのある容器を使う |
豆、挽き方、温度、分量を全部変えると、何が変化につながったのか分からなくなります。まずは同じ条件で淹れて、次に変えるものを一つ選ぶと、自分の好みに近づけやすいです。
分量が気になるときは粉・お湯・出来上がり量の見分け方、薄いと感じるときは分量から順に見直す方法も参考になります。このページの点滴から進める手順と、別の器具のレシピの数値は混ぜずに使います。
濃く抽出してからお湯を足す飲み方も好きです
僕は、240mlまでドリップする方法のほかに、120mlくらいで抽出を止めて、お湯120mlを足す飲み方も好きです。点滴でゆっくり淹れたコーヒーを、お湯で薄める飲み方です。

抽出したコーヒーの量と、あとから足すお湯の量を分けて考えます。
僕の印象では、深みを感じつつ、あっさり飲みやすい仕上がりになります。豆や淹れ方で印象は変わります。通常の240ml抽出と飲み比べたいときの選択肢です。
足すお湯は、抽出したコーヒーへ直接
お湯を足すときは、120mlで止めたコーヒーをドリッパーの下から外し、抽出したコーヒーへ直接注ぎます。粉にさらにお湯を通す工程とは別です。
珈琲きゃろっとの動画は、ネルを使った例です。お湯を足す考え方を見る参考になります。器具もレシピも同じではないため、そのままコーノ式の必須手順にはしません。
器具を買い足すなら、サイズと注ぎやすさを確認
すでにコーノ式を持っているなら、今ある道具で始められます。これから用意する場合は、淹れたい量に合うドリッパー・ペーパー・サーバーを選びます。
僕が使っていたのは4人用のサーバーです。下の商品カードは2人用のドリッパー単品「MDN-21」です。購入時はセット内容や対応サイズが判断材料になります。
細いお湯を出す道具が気になる方は、HARIO V60ドリップケトル「ヴォーノ」のレビューも参考になります。器具の使用感やセット選びは、コーノ式名門ドリッパーのレビューにまとめています。
次は、同じ条件でもう一杯淹れてみる

最初は中挽き24g・出来上がり240mlを基準に、中心への点滴から細いお湯へ切り替える流れが、このレシピの軸になります。慣れてきたら、注ぎ方やお湯を足す飲み方を比べるのも楽しいです。
- 冷たい一杯を淹れたい方:コーノ式で淹れるアイスコーヒー
- 器具自体を選びたい方:ドリッパー9選と選び方
- 豆も選びたい方:ペーパードリップにおすすめのコーヒー豆