フレンチプレスは、コーヒー粉をお湯に浸して待ち、最後に金属フィルターを下げてカップへ注ぐ器具です。押す力で味を絞り出すのではなく、待つ時間に抽出します。
僕がボダムのBrazil 350mlで淹れている例は、粗挽きの粉16gに、お湯300ml。蓋をしてプランジャーを下げずに4分待ち、ゆっくり下げて注ぎます。この記事では、僕が使っている分量を軸に、ホットコーヒーの淹れ方を紹介します。
器具をまだ持っていない方は、フレンチプレスの選び方へ。淹れ方・器具・お手入れをまとめて見たいときは、フレンチプレスの全体ガイドから探せます。
目次
まずは粉16g・お湯300mlの条件を確認する
| 項目 | ここで紹介する僕の条件 |
|---|---|
| 器具 | ボダム Brazil 350ml |
| コーヒー粉 | 16g |
| 挽き方 | 粗挽き。ナイスカットミルの6番、豆によって5.5 |
| 注ぐお湯 | 300ml |
| 待つ時間 | 蓋をしてプランジャーを下げずに4分 |
350mlは器具の容量表示、300mlは注ぐお湯の量です。出来上がるコーヒーの量とは分けて考えてください。この分量は僕の一例で、別のサイズの器具へそのまま当てはめるものではありません。
お湯の温度は、使用する器具の取扱説明書を優先します。ボダムのフレンチプレス汎用説明書の日本語版では90〜95℃程度と案内されています。「沸騰直後なら必ず95℃」という意味ではありません。
当時の僕はTHE COFFEE SHOPの方法を参考に高温のお湯で淹れていました。ただし、そのときの実測温度は記録していません。当時の淹れ方と、メーカーの温度案内は区別して紹介します。
フレンチプレスでホットコーヒーを淹れる手順
手順は、粉を量って挽く→お湯を注ぐ→押さずに4分待つ→ゆっくり下げて注ぐ、という流れです。先に粉量と湯量を決めておくと、淹れる途中に迷いません。

粉16g・お湯300ml、蓋をしてから4分待つ条件で、次の手順を紹介します。
1. 器具を確認してお湯を用意する
- 平らで滑りにくい場所に器具を置く。
- ガラスの傷・欠け・ひびを確認する。傷んだビーカーは使わない。
お湯の温度や器具の扱いは、使用する機種の説明書に従ってください。
僕はフレンチプレスで淹れるとき、ドリップポットはあまり使わず、普通の電気ケトルでなるべく優しく注いでいます。細口ケトルを持っていなくても、湯量を確認しながら注げます。
2. 豆16gを量って粗挽きにする
| 粉量 | 合わせ方の目安 |
|---|---|
| 僕の基本の例 | 粉16gにお湯300ml |
| 好みで調整する場合 | 粉16〜19gほどの範囲も選択肢。最初は一つの分量で試す |
僕のナイスカットミルでは6番が基本で、豆によって5.5にすることもあります。別のミルで同じ番号が同じ粒度になるわけではありません。粉で買う場合は、フレンチプレス用の粗挽きで挽いてもらえば、ミルをそろえる必要はありません。
細挽きはフィルターの詰まりや押し下げにくさにつながるため、この器具では避けます。重さはスケール、時間はスマートフォンのタイマーでも確認できます。HARIO V60ドリップスケールの使用レビューも参考にしてください。
3. 粉を入れてお湯300mlを注ぐ
- ビーカーに粉を入れ、お湯をゆっくり注いで300mlに合わせる。
- ボダムの汎用説明書では、容器の上端から最低2.5cm空ける。手元の器具の上限を優先する。
説明書ではプラスチックのスプーンで混ぜる手順もあります。ガラスを傷つけるおそれのある金属スプーンは避け、使用機種の説明に沿って扱います。
4. 蓋をして、押さずに4分待つ
- 蓋をした後、タイマーで4分測る。
- 待つ間はプランジャーを下げず、粉を絞り出さない。
僕にとって、この待つだけの手軽さがフレンチプレスの魅力です。コーヒー豆を買いに行ったお店で、試飲用にフレンチプレスで淹れてもらったこともありました。
5. プランジャーをゆっくり下げ、カップへ注ぐ
- ハンドルをしっかり持ち、プランジャーをまっすぐ、弱い力でゆっくり下げる。
- 押し下げにくいときは、力で押し切らない。熱い液体が噴き出すおそれがある。
カップへもゆっくり注ぎます。僕は勢いよく傾けず、最後を少し残し気味にすると、微粉が気になりにくく感じます。
フレンチプレスで淹れたときの、豆の味を感じられるところが僕は好きです。微粉が苦手なら、最後のひと口まで無理に飲み切らず、好みに合わせて楽しんでください。
微粉が気になるときと、僕が試した応用
粗挽きとフィルターの状態を確認する
金属フィルターを通すため、カップの底に細かい粉が残ることがあります。気になるときは、次の点を確認します。
- 挽き方が細かすぎないか。
- フィルターが正しく組まれているか。
- フィルターに傷みがないか。
僕も微粉は好きではありませんが、底にたまった最後のひと口を残す方法で飲んでいます。フィルターの傷みが気になる場合は、交換したときの写真と体験へ。交換時期は使い方によって違うため、記事の事例を一律の寿命にはしません。
お湯を二段階に分けて注いだ例
- 最初に100〜150mlほど注ぎ、30秒待つ。
- 残りのお湯を注ぎ、合計300mlにする。最初の分に300mlを追加する方法ではない。
僕はこの一手間で味の違いを感じました。
これは丸山珈琲の淹れ方を参考にした当時の応用です。当時は最初の30秒を含めておよそ4分で淹れていましたが、後半の正確な待ち時間は記録から確認できません。ここでは過去に試した方法として紹介し、基本手順の「蓋をして4分待つ」とは区別しています。
ペーパーフィルターでろ過した例
- プランジャーを下げた後、ドリッパーとペーパーフィルターでろ過する方法も試しました。
- 僕は飲みやすく感じましたが、ろ過に時間がかかり、少し冷めることもありました。
フレンチプレスだけで飲む方法とは仕上がりが変わるので、微粉が気になるときの選択肢として考えてください。ドリッパーを追加する前に、最後を少し残す方法で十分か確かめてもよいと思います。HARIO V60のレビューも紹介しています。
飲み終わったら、粉を取り除いて洗う

- 器具を冷ます。
- 残った粉を取り除く。
- 取扱説明書に沿って部品を洗い、十分にすすいで乾かす。
僕は以前、洗剤を少量入れた水の中でプランジャーを上下させた後、フィルターの各部品も個別に洗っていました。勢いよく動かすことを、どの製品にも共通の洗い方としてすすめるものではありません。
食洗機にかけたこともありますが、食洗機での劣化が必ず早まると確かめたわけではありません。使用できる洗剤、分解方法、食洗機の可否は、機種ごとの説明書を確認します。フレンチプレスの洗い方と分解写真へ進むと、お手入れを詳しく見られます。
必要な道具は、粉で買うか豆で買うかで選ぶ
| 道具 | 用意する場面 |
|---|---|
| フレンチプレス・コーヒー・湯を沸かす道具 | 淹れるために用意する |
| スケールとタイマー | 粉量と待ち時間をそろえる |
| コーヒーミル | 豆のまま買う場合。粉で買うなら不要 |
僕は自宅では電動のナイスカットミル、アウトドアではTIMEMOREを使っています。細口ケトルやドリッパーまで最初から一式そろえる必要はありません。持っている道具と買い足すものは、フレンチプレスに必要な道具で確認できます。
このレシピで使ったのはBrazilの350mlです。Brazilを買った理由と器具の写真も紹介しています。購入時は容量と型番を確認してください。
スケールは持っているものを使えます。買い足す場合は、下のスケールや手挽きミルも候補です。手挽きミルは豆で買う人向けで、粉で買う人には必須ではありません。
計量スプーンは豆を取り分ける道具です。容量20ccのスプーンでも、すくった豆が必ず16gになるわけではないため、重さはスケールで確認します。金属製のものをガラスのビーカーの中でかき混ぜるためには使いません。
器具をこれから選ぶ方は、フレンチプレスの選び方へ。豆を探している方は、コーヒー豆の記事一覧を見てください。
ホットを淹れたら、冷やし方も選べる
まずは粉16g・お湯300mlの例で、粉量・待つ時間・ゆっくり押して注ぐ操作を確かめてみてください。飲みやすさは豆や好みによって変わるので、条件を一度に大きく変えず、気になるところから調整すると違いを見やすくなります。
- お湯で淹れて氷で冷やすなら、急冷アイスの粉量・湯量へ。
- 水に浸して作るなら、水出しの分量・待ち時間へ。
ホットと同じお湯の量をそのまま当てはめず、それぞれの記事の条件を確認してください。

2 件のコメント