フレンチプレスは粉とお湯をセットして4分間待つだけで手軽においしいコーヒーを淹れることができます。
名前の通りコーヒー豆(粉)をプレスして、抽出をするコーヒー器具です。
フレンチプレスで淹れるコーヒーは簡単でとてもおいしいです。一家に一台あると、毎日のコーヒーライフがとても楽しいものになるので、とてもおすすめです!
- フレンチプレスの概要
- フレンチプレスの淹れ方
- ペーパードリップとの違い
こんな疑問をしっかりと解決し、解説していきます!
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目次
今回紹介するボダム(BODUM)について

「ボダム(BODUM)」は、北欧デンマークのキッチン用品のメーカーで、1944年にはじめました。
シンプルで美しいデザインと使いやすさを大切にしていて、たくさんの世界的なデザイン賞をもらっています。
ボダムの商品は、見たことがなくても、名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。
フレンチプレスとは

フレンチプレスという名前の器具で、コーヒーを淹れることができます。コーヒーの粉を入れて、お湯を注いで、金属のフィルターを押すと、とても簡単に美味しいコーヒーができあがる器具です。
ボダムフレンチプレスの概要
ブランド | BODUM(ボダム) |
種類 | Brazil(ブラジル) |
価格 | 3000円弱(変動あり) |
サイズ | D80 x W115 x H161mm |
重量 | 255g |
容量 | 350ml(1人~2人用) |
素材 | 本体=耐熱ガラス |
フレンチプレスのメリット、デメリット
- 雑味が感じることがあるので、安い豆には向かない
- 抽出後のお手入れ・掃除が面倒
- カップに微粉が入って粉っぽくなる
- コーヒー豆本来の味が味わえる
- 濃厚なコク、コーヒーオイルが楽しめる
- テクニックなしで簡単
- 4分待つだけなので簡単
とにかく簡単です。器具さえあれば誰でも淹れられます。
コーヒーショップで豆を購入しようとしたときに、試飲用のコーヒーをフレンチプレスで淹れてもらったことがあります。
豆の味を感じやすいことと、簡単に提供できることが試飲に向いているのかなと思いました。
ぶっちゃけ大したデメリットではありません。でも微粉が気になって苦手という方はたしかにいらっしゃいます。
僕も好きではないので、最後は少し残せば全く問題ありません。粉は下に沈殿するので飲み切らないようにすればいいと思います。
フレンチプレスとペーパードリップの違い
フレンチプレス | ペーパードリップ | |
挽き方 | 粗挽き | 中細挽き~中挽き |
淹れ方 | お湯を注いで4分待つだけ | ハンドドリップ |
難しさ | 4分待つだけなので超簡単 | ドリップの技術が少し必要 |
味わい | 濃厚でコク深い 微粉が入ることもある コーヒー豆本来の味が楽しめる | スッキリして飲みやすい 味を自分で調整しやすい(慣れ) |
始めやすさ | ◎ 器具代も安く始めやすい | 〇 サーバー、ドリッパー、ミル、 ペーパーと揃えるものが多い |
【手順】ボダム・フレンチプレスでホットコーヒーを淹れるための使い方
- お湯を沸騰させる
- 豆を計量する(16~19g)
- 豆を粗挽きに挽く
- フレンチプレスに豆を入れる
- お湯を入れる(300ml)
- 蓋を締める(プランジャーはなるべく豆に当たらないように)
- 4分待つ
- プランジャーを下げる
- カップに注ぐ
- 完成
10工程もありますが、実際に淹れるとここまで大変そうではありません。
【基本編】ボダム・フレンチプレスでのコーヒーの使い方

フレンチプレスの使い方はとても簡単です。
お湯を沸かす

フレンチプレスでは、沸かした熱湯を使います。
ドリップ用のケトルで、細くお湯を注がなくても、丁寧に淹れれば分量は失敗しません。ケトルはあれば良いですが、なくても大丈夫です。
注ぎ口が広いティファールは避けた方が良いと思います。フレンチプレスの場合、そんなにこだわる必要はありませんが、できればコーヒー用にケトルがあると便利です。
僕はフレンチプレスで淹れるとき、ドリップポットはあまり使わず、普通の電気ケトルを使って、なるべく優しく注ぐようにしています。
豆を計量する(16g~19gほど)
豆は350ml用のフレンチプレスに対して16gと書かれていることもよくありますが一応メーカー(ボダム)推奨の分量もあるので記載しておきます。
基本に合わせても良いですが、コーヒーも料理と同じように好みがありますよね。
なので、豆の量は1~3g程度の変動はお好みに合わせて大丈夫です。
というわけで僕はこんな感じ

豆の量は16gでお湯は300ml淹れています。
豆の焙煎度合いによっても濃さは変わってきますが、だいたい16gで淹れています。
ドリップスケールはコーヒー専用のHARIOがおすすめですがフレンチプレスなら全然タニタさんのとかでも構わないです。
豆の挽き具合(粒度は粗挽き)

豆は粗挽きで挽きます。
(ナイスカットミルで6番、焙煎度合いによって5,5で挽くこともある)

アイスコーヒーのときはもう少し細かく挽きますが、ホットコーヒーは粗く。注意したいのは細挽きにはしないということ。プレスをしたときに、金属フィルターから微粉が漏れるのですが、細挽きにすると粉っぽいコーヒーになってしまいます。
微粉が出ることでフレンチプレスが苦手な方もいますが、これが好みが分かれるポイントです。
僕は粗挽きで淹れていますがプロの方でも淹れ方はさまざまで、中挽きで豆を挽いているお店もあります。
お湯を注いで4分待つ


お湯は300㏄注ぎます。
豆は膨らむのでなるべくゆっくりお湯を注いで湯量を調整してください。

蓋をしてプランジャーは下げずに、4分間待ちます。この間は待つだけなので、洗い物などできてしまいますね。
4分経過したらプランジャーを下げてカップに注ぐ

4分たったらプランジャーをゆっくり下げてマグカップに注げば完成です。
ぎゅーっと絞り出しても絞り出さなくても、そこまで変わらない印象です。やりすぎると微粉がたくさん出ます。


傾けすぎず、最後まで注ぎ切らなかったら微粉の量は抑えることができます。

うまいっ!
フレンチプレスは熱湯で入れているので、最初は湯気が立っていて飲みたい気持ちが高まります。
フレンチプレスで淹れるホットコーヒー、基本編はこんな感じです。ここまでの淹れ方はボダムと同じように基本的な淹れ方でやっています。
(お湯の温度は少し下げたほうが良いと書かれている方もいますが、THE COFFEE SHOPにならって高温で淹れています。)
【応用編】フレンチプレスでのコーヒーの淹れ方
応用といっても、ちょっと一手間加えるだけです。
それでも味に違いを感じますので、やってみる価値はあります。
応用①一手間工夫してもっとおいしく

工夫するのはお湯の注ぎ方です。まず1/3から半分くらい(100㏄~150㏄)までお湯を注ぎます。

次に30秒待ってからお湯をすべて入れます。
たったこれだけで味に深みが出ます。この淹れ方は丸山珈琲の方法です。プロの味を体験したい方は真似してみてください。
半分までお湯を注いで30秒待つ理由は、コーヒー粉のガス抜きをするためです。ドリップで言えば蒸らしの工程です。
淹れ方はアレンジできます。残り時間3分30秒(20秒くらいかな)待ってプランジャーを下げて完成です。

注ぐときはなるべく勢いよく傾けないようにして、最後は少し残し気味の方が良いです。微粉が入らないように注ぐとおいしいです。
応用②ドリップフィルターでろ過して微粉を取り除く
フレンチプレスでコーヒーを淹れる際、プランジャーを下げるまでは同じです。
ろ過することで微粉を取り除き、クリアな味わいになります。
ろ過するとコーヒー油分がカットされるため、フレンチプレスならではの味わいが薄れてしまうという意見もあります。
僕自身は、ろ過することでおいしく感じましたが、時間がかかるため、多少冷めてしまうことがあります。
フレンチプレスは味がブレにくいので、ドリップが苦手な方はフレンチプレスで抽出したコーヒーをドリッパーでろ過する方法もあります。
フレンチプレスのお手入れ、洗浄方法

ぶっちゃけめっちゃ簡単ですが、手入れが大変と書かれていることはよくあります。
プランジャーを押し切ってもお湯が残っていることがあるため、コーヒーのカスを捨てるさいにどうしよう…って感じだと思うんですよね。
めちゃくちゃ丁寧にやるなら少しずつすくってキッチンペーパーでくるんで水を切ってから捨てるのが良いと思います。その後どう洗うかというと
めんどくさがり屋な仲間の方へ
- 抽出後にコーヒー豆を取り除く
↓ - ビーカー部分に洗剤を一滴入れる
↓ - 水を1/3ほど入れる
↓ - プランジャーを上下に動かす
(バシャバシャやって油を取り除きます)
↓- ある程度上下させたら水を変えて、さらにプランジャーを上下させる
(すすぎ効果があるので2~3回)
↓ - しっかりすすいでそのあと個別にパーツを洗う
とても簡単です!
油分を飛ばすのはこの方法が最適かなと思っています。そして一応フィルタ―系のパーツは個別でさくっと洗っています。(面倒なので食洗器にかけています※劣化は間違いなく早い)
»ボダム フレンチプレスの洗い方。長持ちさせるためのていねいなお手入れ方法
フレンチプレスでのおいしいコーヒーの使い方まとめ
フレンチプレスは味のブレが出にくいので、家庭でコーヒーを楽しむために本当におすすめしたい器具です。
淹れ方や豆の挽き具合を変えていろいろ楽しんでみてください。
- 豆の分量
- 抽出時間
- 熱湯で淹れる
- 優しくプランジャーを下げる
- 注ぐのもゆっくり
- 最後にろ過して微粉を取り除くかどうか
ポイントだけはしっかりと抑えてフレンチプレスで淹れるコーヒーを楽しんでください!
フレンチプレスで淹れるためにそろえたい道具
フレンチプレスはいろいろ種類がありますが、ボダムで良いと思います。
コーヒーミルは必要なので僕もアウトドアで使っているTIMEMOREをおすすめします。自宅ではやっぱり電動が楽なのでナイスカットミルを使っていますが、最初にそろえる分には手挽きでも良いかなと思います。思ったより面倒ではありません!
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