マキネッタは直火式エスプレッソコーヒーメーカーの総称です。
おじさんマークのビアレッティが有名で、その中でもモカエキスプレスという種類が一般的に広まっています。
今からマキネッタデビューをしようと思っている方は、まず一番価格が安く手を出しやすいモカエキスプレスから始めることをおすすめします。
僕はモカエキスプレスを最初に使って、今はブリッカというちょっとまた違う器具を使っているのですが、その辺もお話します。
マキネッタに興味があって、どんな特徴があるのか知りたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
当ブログではマキネッタの関連記事をたくさん書いていますので、もしよかったらほかの記事もチェックしてみてください。
目次
マキネッタってどんなコーヒー器具?
マキネッタは直火式エスプレッソマシンの総称です。
何種類かありますが、モカエキスプレスが一般的でとても人気があります。
エスプレッソ系のコーヒーが主流のイタリアでは、一家に一台と言われるほど人気のあるコーヒーメーカーです。
直火式エスプレッソマシンと言われるので勘違いされやすいですが、モカエキスプレスで淹れたコーヒーはエスプレッソと違い『モカ』と呼ばれます。
家庭でエスプレッソに近い濃厚なコーヒーを低価格で手軽に飲めることが大きな特徴です。
ビアレッティ モカエキスプレスの種類や特徴

材質(素材) | アルミ・ステンレス |
サイズバリエーション | ・モカエキスプレスは1~18杯用まで ・2カップや4カップのタイプが多い |
特徴 | ・IH対応のものもある ・コンパクトで邪魔にならない (10杯用からは大きい) |
名称 | 価格(2カップ) | 容量 | 加熱 | 特徴 |
モカエキスプレス | 3,500円~ | 1~18カップ | 直火 | 価格が安い 最初におすすめ |
モカインダクション | 7,500円~ | 4、6カップ | 直火、IH対応 | タンクのみステンレス |
ブリッカ | 6,300円~ | 2、4カップ | 直火 | クレマが出る 濃厚 少し高い |
ビーナス | 5,500円~ | 2、4、6カップ | IH対応 | ステンレス しっかり洗える |
- 直火式で、家庭でエスプレッソのような濃厚なコーヒーを手軽に楽しめる
- 抽出時間が短く、誰でも淹れられる
- 分量と豆の種類に注意すれば味のブレは少ない
- オシャレなデザインで、食卓を彩る
上の表が種類、下のリストが特徴をまとめたものです。
マキネッタは、誰でも簡単に扱うことができます。コーヒー豆や水の分量に注意することで美味しいコーヒーを簡単に淹れることができます。
ペーパードリップのようにお湯の注ぎ方や温度に気を遣う必要はありませんので、技術はさほど必要ありません。
見た目のデザインは美しく、コーヒー器具としての魅力だけではなく、モノとしての魅力もあります。アルミ製のモデルは使い込むほどに味わい深くなり、長く使うことで愛着も湧いてきます。
マキネッタを使用するようになってからは、以前よりもおいしいコーヒーを簡単に楽しめるようになりました。
マキネッタとエスプレッソとの違い(実際に使用する上で気になる点)
マキネッタ | エスプレッソマシン | |
加熱方法 | 直火で加熱 | 電気 |
気圧 | 2気圧 | 9気圧 |
価格 | ほぼ1万円以下 | 家庭用は10万円前後 |
サイズ | コンロサイズ | 電子レンジの半分くらい |
濃度 | 濃い | かなり濃い |
マキネッタとエスプレッソマシンの大きな違いは抽出方法(電気、直火)と抽出時の圧力です。
家庭用エスプレッソマシンも普及していますが、マキネッタよりも高価でサイズも大きく場所を取ってしまうデメリットがあります。
エスプレッソが好きな方はマキネッタの低圧力ではパンチが弱く感じる可能性もあるので、最初からエスプレッソマシンを買ってしまうのも良いと思います。
マキネッタのサイズバリエーション
サイズバリエーションはモカエキスプレスは1〜18カップ用があります。
ほかのブリッカやモカインダクションなどは2カップや4カップ、多くても6カップ用までが最大です。
10カップ用まで買う方もいるのかわかりませんが、イタリアの庭でのホームパーティーの写真でめちゃくちゃ大きいマキネッタがピッチャーのような感じで置かれている写真を見たことはあります。
例えばですが、僕の印象ではマキネッタ2カップ用で1人分かなと思っています。ミルクやお湯で割らずにストレートで飲める方は1カップ用でも良いかもしれません。
マキネッタのパーツの種類

ほかの直火式エスプレッソマシンでもパーツ名称は同じです。
上の写真の左からボイラー・バスケット・サーバーです。
- ボイラー:水を入れておくところ
- バスケット:コーヒーの粉が入るところ
- サーバー:抽出されたコーヒーが溜まるところ
このメインパーツにプラスでパッキンなどがあります。
交換用パーツやお手入れ方法についてまとめた記事もありますので、チェックしてみてください。
マキネッタは劣化したパーツを交換して長く使うことができます。
モノとしても魅力があるとお伝えしましたが、中のパーツは交換して、外側のパーツは経年変化を楽しむというのもおすすめしたいポイントです。
»マキネッタのお手入れ方法まとめ【お掃除(洗浄)、交換用部品】
マキネッタでコーヒーを淹れる方法(使い方)をざっくり

- 一番下のボイラーに水を入れる
- 直火にかける
- 圧がかかり水がバスケットを通る
- バスケットの粉を水がゆっくりと通ることにより濃いコーヒーができる
抽出中はこんな感じです。
マキネッタで飲めるコーヒーのアレンジ
- エスプレッソ(モカコーヒー)
- アメリカン(カッフェアメリカーノ)
- カフェラテ
- アイスカフェラテ
- カプチーノ
濃度は違いますが、エスプレッソマシンで飲めるようなコーヒーを飲むことができるようになります。
深煎りのエスプレッソブレンド豆を選ぶとより濃厚でおいしいです。
- illy ダークロースト :ビアレッティもおすすめ、そこそこ安い、安定
- ROKUMEI COFFEE ビター飲み比べセット:3種の深煎り豆を100gずつ飲み比べ
- Bialetti (ビアレッティ) インテンソ:味はそこそこ、100g 300円代と格安
厳密にいうとエスプレソとは違うので、家庭的なエスプレッソのような感じだと思ってください。
カフェラテも飲む人によっては、コーヒー牛乳のような感じと思うかもしれませんが、かなり濃厚な味になるのですごくおすすめです!
マキネッタをおすすめしたい方

- 大きなコーヒー器具を置けない
- あまりお値段をかけられない
- エスプレッソ系のコーヒーが好き
- 浅煎りより中深煎り~深煎りが好き
エスプレッソとは違う、というのは何度もお伝えしていますが、”エスプレッソの代わりに”という感覚で始めようと思っている方は多いと思います。僕もそうでした。
場所の問題、価格の問題というライフスタイルの問題でエスプレッソマシンを置けない、気持ち的には欲しいけどやっぱり邪魔になりそうだよな…とか使わなさそうだよな…とかそういった感情を持っている方にこそおすすめです。
ネガティブな始め方に感じられるかもしれませんが、これからコーヒーにハマっていくかもしれない方の入り口としておすすめしたいと思っています。
マキネッタの特徴やおすすめポイントまとめ

- マキネッタは濃厚なコーヒーを飲める
- 豆は深煎りがおすすめ
- エスプレッソと間違われがちだがモカコーヒーというジャンル
- エスプレッソマシンを置けない、置きたくない方におすすめ
コーヒーの淹れ方は抽出器具によってさまざまですが、マキネッタのように直火式でコーヒーを下から上に上げるタイプは少ないです。
サイフォンも沸騰させてお湯を上に上げますが、それとはまたちょっと違うんですよね。
モカエキスプレスはお店で見かけることも少ないと思いますので、ご家庭で楽しむコーヒーを楽しむための器具です。
めちゃくちゃ楽しいので一度使ってみてください。